緊急地震速報とは
複数地点で観測され、強い揺れ(震度5弱以上)が予測された場合に、テレビやラジオ、携帯電話などを通じて、原則1回発表する「一般向け緊急地震速報(警報)」と、1つの観測点のデータから第1報を迅速に発表した後、時間とともに精度を上げながら複数回発表する「高度利用者向けの緊急地震速報(予報)」があり、高度利用者向けの緊急地震速報では、受信端末装置を設置してある場所(緯度・経度)における震度と到達予測時間が表示・アナウンスされます。
『高度利用者向け緊急地震速報』は
幼稚園・保育園、病院など素早く動きが取れない人が多数いる施設で迅速な避難行動をとったり、エレベーターの停止やセキュリティロック式扉の強制開放などを制御して危険を回避したり、オフィス、工場、集合住宅、一般家庭などでも事前のアナウンスにより被害を軽減(減災)することが期待できます。
『高度利用者向け緊急地震速報』の仕組み
地震波にはそれぞれ伝搬速度の異なる、初期微動のP波(Primary Wave:毎秒約7km)と呼ばれる小さな揺れと、主要動のS波(Secondary Wave:毎秒約4km)と呼ばれる大きな揺れがあります。地震発生直後に、震源に近い地震計で観測されたP波のデータを解析して震源や地震の規模(マグニチュード)を直ちに推定し、これに基づいて各地での主要動S波の到達時刻や震度を予測し、可能な限り迅速に知らせる地震動の予報・警報です。
緊急地震速報の原理的限界・技術的限界
- 緊急地震速報の配信が主要動の到達に間に合わない場合があります
(直下型、震源地に近い、配信経路等により)
- 主要動到達時間の予測に誤差が発生する場合があります(1〜数秒程度)
- 震度の予測精度が十分でない場合があります(約±1震度の誤差)
- 誤報が発信される場合があります(地震計への何らかの強い振動、機器ノイズ等)
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一般利用者向け テレビ・ラジオ・携帯電話 |
高度利用者向け 専用装置 |
発信 条件 |
●地震波が2点以上の地震観測点で観測され、最大震度が5弱以上と推定された場合に発表 |
●気象庁の多機能型地震計設置のいずれかの観測点においてP波またはS波の振幅が100ガル以上※となった場合
●マグニチュードが3.5以上、または最大予測震度が3以上である場合 |
| 内容 |
●地震の発生時刻、発生場所(震源)の推定値、地震発生場所の震央地名
●強い揺れ(震度5弱以上)が推定される地域及び震度4が推定される地域名(全国約200地域に分割)
※具体的な推定震度と猶予時間は発表しません |
●地震の発生時刻、発生場所(震源)の推定値
●地震の規模(マグニチュード)の推定値
●推定される最大震度が震度3の際は推定される揺れの大きさの最大(推定最大震度)
●推定される最大震度が震度4以上の際は、地域名に加えて震度5弱以上と推定される地域の揺れの大きさ(震度)の推定値(予測震度) その地域への大きな揺れ(主要動)の到達時刻の推定値(主要動到達予測時刻) |
| 要約 |
●発生地震による最大震度5弱以上のみ通知 |
●その場所への予測震度及び猶予病数を通知 |
※ガルとは、地震による地盤や建物などの揺れの大きさを表す加速度の単位で、建物などにどの程度の力が加わるかを示しています。 1ガルとは毎秒1センチずつ加速してゆくことを表しますので、100ガルとは毎秒1メートルずつ加速してゆくことになります。因みに、阪神・淡路大震災で観測された加速度は818ガルで、これは時速29.5キロの自動車が1秒で停止する時の加速度と同じです。 |